Slit Skirt

スリット スカート

 「スリット スカート」というものは隠す部分がある一方で肉体を露出する場所もあり、見てほしい部分と見られたくない部分を脚の付け根まで深くカットすることで表すことができる。人間関係の中にも類似したものが存在する。

 

 「スリット スカート」に含まれるほとんどの写真はフラッシュを使用して撮影している。被写体は友人知人ではなく、街で知らない人を唐突に撮る。その際、盗撮ではなく、撮影対象と視線を合わせるような攻撃性のある行為になるよう試みている。フラッシュを使用すると、相手がこちらに気づいた時、被害者の視線によって、撮影者である私の方が緊張したり、不安を感じたりする。ある意味で、その瞬間私は加害者から被害者の側に転じていると言えるかもしれない。

 

 フラッシュを使うことで瞬間的な相手の反応や表情が写真に記録され、私に対する心の距離を測ることができる。ストロボを使って撮影することが鍵となり、髪から、指から相手の個人空間に入れると考える。

 

 ここで、自作品における人間関係を述べるにあたり、人と人距離感を測るという概念が人類心理学において、実際の制作では関係性のイメージを様々に可視化する非日常なシリーズを撮影しょうと考える。